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2024.10.25

歯周病とは?放置することのリスク

愛知県津島市の歯医者 たかしま歯科
歯科医師 院長の高嶋俊裕です。

歯周病は、歯を支える歯茎や歯槽骨に影響を及ぼす病気で、多くの人が知らず知らずのうちに進行させてしまう疾患です。歯周病が進行すると、最終的には歯を失うことになります。本ブログでは、歯周病とはどのような病気なのか、その放置のリスク、治療法について詳しく解説します。

目次

  1. 歯周病とは?その症状と原因
  2. 歯周病を放置した際のリスク
  3. 歯周病の具体的な治療法
  4. 日常生活でできる歯周病予防法
  5. まとめ

1. 歯周病とは?その症状と原因

歯周病は、歯を支える組織が細菌によって炎症を起こし、最終的に歯が抜け落ちるという慢性疾患です。初期段階では症状がほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうことが多いです。主な症状としては、歯茎が赤く腫れる、出血する、歯がぐらつく、口臭がひどくなる、などがあります。初期の頃には痛みを伴わないことが多く、そのために患者さんは異常に気づかず放置してしまうことが少なくありません。

原因としては、歯垢や歯石が歯周ポケット内に溜まり、細菌が増殖することによって引き起こされます。これらが原因で炎症が広がり、徐々に歯を支える組織が破壊されていきます。また、喫煙や不規則な生活習慣、糖尿病なども歯周病のリスクを高めると言われています。

2. 歯周病を放置した際のリスク

歯周病を放置すると、まず歯茎が下がり、歯が支えられている骨(歯槽骨)が徐々になくなっていきます。結果として、歯がぐらついたり、最終的には抜けてしまうことがあります。歯を失うと、見た目だけでなく咀嚼能力も落ち、食事が楽しめなくなります。そればかりか、食べ物をよく噛めないことで消化不良を起こし、体全体の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

さらに、最近の研究では、歯周病が全身の健康に影響を与えることも示されています。例えば、心血管疾患や糖尿病、早産といった全身疾患との関連が指摘されており、歯周病を軽視することはできません。したがって、歯周病の治療や予防は、口内のみならず全身の健康を守るためにも非常に重要です。

3. 歯周病の具体的な治療法

歯周病の治療は、ステージや症状に応じて異なります。軽度の歯周病であれば、まず歯科医院での歯石除去(スケーリング)や歯垢除去(クリーニング)が行われます。これにより、細菌の巣である歯垢と歯石を取り除き、患者さん自身によるブラッシング指導も合わせて行われます。これらの治療は通常、1回から数回の通院で完了します。費用は保険適用内で3,000円程度が一般的です。

中等度から重度の場合は、さらなる治療が必要となります。たとえば、歯周ポケットを減らすためのポケット減少手術や、失われた骨を再生するための骨再生療法などが行われます。これらの治療は歯科医師と相談しながら、最適な治療法を選択することが重要です。費用は数万円から高額になることもあり、無保険での治療が必要な場合もあります。

4. 日常生活でできる歯周病予防法

歯周病は予防可能な病気です。毎日の口腔ケアと定期的な歯科医院でのチェックアップが最も重要です。まず、効果的なブラッシングが基本です。食後すぐに歯を磨くこと、特に歯と歯茎の境目を丁寧に磨くことが推奨されます。デンタルフロスや歯間ブラシを使用することも大変効果的です。

また、生活習慣の改善も重要です。喫煙者は禁煙を考え、食事はバランスの良い栄養を心がけましょう。特に、野菜や果物を多く摂ることで体の免疫力が高まり、歯周病予防に繋がります。さらに、ストレスを溜めないことも大切です。睡眠をしっかりとり、リラックスした時間を持つことで、体の免疫力が高まり、歯周病にかかりにくくなります。

5. まとめ

歯周病は、その進行がゆっくりであるため、初期段階では気づきにくい病気ですが、放置することにより口腔内の健康全般に悪影響を及ぼします。そして、最悪の場合、歯を失うだけでなく全身の健康にまで影響を及ぼす可能性があります。定期的な歯科検診と正しい口腔ケアは歯周病予防の基本です。

たかしま歯科では、患者様の口腔内の健康を維持するために、歯周病の予防と治療に力を入れています。気になる症状があれば早めにお越しください。一緒に健康な口腔環境を作り、維持していきましょう。歯科医師や歯科衛生士が丁寧にサポートいたします。ぜひ、安心してご相談ください。

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